2023年ドーハ世界柔道 | 阿部選手対丸山選手の戦いについて

【はじめに】

2023年5月7日よりドーハ世界柔道選手権大会が始まりました。
私は高校生の頃は柔道をしていました。(柔道歴3年です。)

一番の見どころは男子66kg級の阿部選手と丸山選手の戦いです。
順調に阿部選手と丸山選手は決勝戦まで勝ち上がりました。
阿部選手対丸山選手の決勝戦は手に汗をにぎる戦いになりました。
丸山選手の指導3つの反則負けで阿部選手が優勝しました。

この記事では、阿部選手が丸山選手に勝つことができた理由についてお伝えします。

【阿部選手が勝てた要因】

・試合の序盤に丸山選手は指導2つになり、阿部選手が試合の主導権をにぎることができました。
・阿部選手の最大の武器である立ちながらのかつぎ技(背負い投げや袖釣り込み腰)ですが、膝をついての背負い投げや背負い落としなどの連絡技も有効でした。
・2022年のタシケント世界柔道選手権大会でも投げた阿部選手の小外刈りのタイミングが絶妙に良かったです。
審判もその小外刈りを見て最終的に最後の反則を丸山選手に与えました。(丸山選手は不服そうな表情をしていましたが)
阿部選手は強烈なかつぎ技以外にも足技(小外、大外刈り、大内刈り等)が上手です。

【それ以外で勝てた要因】

丸山選手のお父さんは柔道のオリンピアンです。
阿部選手の両親は消防士のお父さんと柔道未経験のお母さん。
阿部選手と丸山選手の幼少期のトレーニングや食事において差が生まれたのかなと感じています。
幼少期から丸山選手はお父さんの指導の元においての柔道トレーニングを行ってきました。
阿部選手は柔道未経験の消防士のお父さんとトレーニングをしていました。
体幹の強さは阿部選手の方が強いです。
インナーマッスルを鍛えていたのでしょう。
また、阿部選手はお母さんの作るラタトゥイユが好きとのことで食事に対しても健康志向で意識高い傾向が見られます。
両選手のプライベートにおいても差が出ている様に感じます。

【さいごに】

丸山選手のインタビューでの姿に落胆は隠せませんでした。
次の戦いで丸山選手が阿部選手と戦っても絶対に勝てないことはありません。
今の柔道界が盛り上がっていくにはこの2人の戦いは必要です。
丸山選手は気持ちを切り替えて次も頑張って欲しいです。