【はじめに】
障がい者福祉施設で働いていると定期的に実習生が来ます。
また、最近私の施設では外国人労働者を積極的に雇っています。
実習生や外国人労働者の方達に共通していることは”不安や緊張”が伝わってきます。
(あくまで私が感じている事でもしかしたら違うかもしれません。)
以前、ある実習生が「怖い」と言っていました。
私は正直に言ってくれて嬉しかったです。
その実習生は私から言うと、障がい者との関わり方や観察の視点が分からないから「怖い」のです。
私は10年前に初めて障がい者福祉施設で就職した時、障がい者を見て「何なの?よく分からない。」と思ったのを覚えています。
この記事では、障がい者福祉施設に初めて実習へ行く人に向けた「障がい者との関わり方」や「視点」に対する疑問についてお答えします。
【障がい者との関わり方と視点】
私個人の見解を述べます。
別の施設で働いている人が「それは違う。」とおっしゃるなら、私はそれはそれでかまいません。
まず、いきなり「関わる」のではなくて、福祉現場に入ったら、障がい者とは距離をとってどういう行動をするのか?どういう表情をしているのか?をよく観察して下さい。
私達でも初見さんに、いきなり近づいて来たら警戒しますよね。
障がい者とは近すぎず、遠すぎずで距離を保ちながら目を見て挨拶して下さい。
1つ目のポイントで目と目が合うか合わないか?
大抵、障がい者は警戒しているので目が合わないでしょう。
ある程度、障がい者とは距離を取りながら今日という日を基準にしてよく観察して下さい。(障がい者の表情と行動)
次の日も障がい者とは距離を取りながら「昨日と何が違うのか?」という視点で観察して下さい。
必ず何か違います。
小さな事でもいいのです。
「昨日は声が出ていたのに今日は静かだな?なぜ?」
観察しながら「なぜ?」という疑問を持って下さい。
そして、働いている人に尋ねて必ず疑問に感じた事は解決して下さい。
観察から気がついた事、働いている人に質問して、そして初めて関わりに行って下さい。
障がい者は表情豊かです。
喜怒哀楽は顔に出ます。
よく観察して下さい。
ただ、笑っているから機嫌が良いというわけでもありません。
単純に「関わる」というならどこの施設も9時になったら配茶、12時になったらお昼ご飯などの”ながれ”があります。
従業員をよく観察してその”ながれ”をメモして従業員と一緒に取り組むのも一つの「関わる」方法です。
【さいごに】
“ながれ”は施設によって多種多様なので、”ながれ”を覚える事よりも初めは利用者(障がい者)をよく観察し”昨日と何か違う事を見つける事”をおすすめします。
障がい者をよく観察し、「いま、何をする事が一番大切か?」という事を常に考える事が大切です。
障がい者にとって大切なことは「愛される事、必要とされる事、誉められる事、人の役に立つ事」です。
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